MEOとは何か。Google ビジネス プロフィール、ローカルSEOとの違い
仮に、飲食店に「MEO対策一式」とだけ書かれた提案が届いたとします。説明を聞いても、営業時間の更新なのか、公式サイトの修正なのか、別の作業なのかがはっきりしない。そもそもMEOとGoogle ビジネス プロフィールは同じものなのか――。初めて検討する事業者が迷いやすい場面です。
この混乱を避けるには、4つの言葉を「管理手段」「表示チャネル」「マーケティング実務」に分けると理解しやすくなります。
- Google ビジネス プロフィール=事業情報の管理手段
- Google マップ=利用者向けサービス/表示チャネル
- MEO=日本で使われる業界表現
- ローカルSEO=本記事で用いる、より広い実務上の整理
まずは4つの違いを整理する
| 用語 | 何を指すか | Google公式名称か | 店側が管理できること |
|---|---|---|---|
| MEO | 地図・ローカル検索に関する日本の業界表現 | 今回確認した範囲では確認できない | 契約・運用で定めた個別作業 |
| Google ビジネス プロフィール | Google上の事業情報を管理する仕組み | はい | 自社情報の対象項目 |
| Google マップ | 場所を探す利用者向けサービス | はい | 自社プロフィールの対象項目 |
| ローカルSEO | 本記事での整理:プロフィールとサイトを含む広い実務 | 統一定義は今回確認できない | プロフィールと自社サイト |
この整理は、MEOとローカルSEOの唯一の定義を示すものではありません。とくにMEOの範囲は、会社や資料によって異なります。また、プロフィールで利用できる項目は業種や地域などによって異なり、事業者がGoogle マップ全体を管理できるわけではありません。ローカルSEOは、Googleによる統一定義ではなく、本記事で用いる実務上の整理です。
MEOは何を意味するのか
日本国内の資料では、MEOを「Map Engine Optimization」の略として使う例が確認できます。中小企業基盤整備機構の2025年の資料では、Google マップ等で店舗・ビジネス情報の上位表示を目指すマーケティング手法として説明されています。一方、2021年の資料では、地図上で店を見つけてもらい、来店などの行動につなげる取り組みとして、より広く説明されています。中小企業基盤整備機構の2025年公開事例/同機構の2021年資料
つまり、「MEO」と言う人が順位の話だけをしている場合もあれば、店舗情報の整備や、その先の行動まで含めている場合もあります。日本全体で作業範囲が統一されているとは言えません。
Googleとの関係については、範囲を限定して説明する必要があります。ここからは、Google ビジネス プロフィールを追加またはオーナー確認する、Google マップを使ってみる、検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドなど、本稿で確認したGoogle公式資料を踏まえた筆者の限定的な用語確認です。今回確認したGoogle公式資料では、MEOはGoogleの公式製品名・サービス名または統一された定義として確認できませんでした。 これはGoogleの全ページ・全言語で一度も使われていないと断定するものではありません。これらのページが「MEOは公式用語ではない」と明言しているわけでもありません。少なくとも「MEO対策」という名称だけで、Googleが提供・保証するサービスだと判断しないことが大切です。
Google ビジネス プロフィールは「管理するための仕組み」
Google ビジネス プロフィールは、Google 検索やGoogle マップなどに表示される自社のビジネス情報を管理するGoogle公式の仕組みです。対象となるビジネスの適格性やオーナー確認などの要件はありますが、プロフィールは無料で追加または申請できます。Google ビジネス プロフィールを追加またはオーナー確認する
オーナー確認済みのプロフィールでは、営業時間、住所、連絡先、カテゴリ、サービス提供地域、属性、写真、説明などをGoogle 検索またはGoogle マップから編集できます。ただし、利用できる項目は業種や地域などによって異なる場合があります。Google公式ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」
ここで注意したいのは、プロフィールが自社サイトのような完全管理媒体ではないことです。Googleは、事業者が提供した情報のほか、利用者の投稿、一般公開されているウェブ情報、第三者データなど、複数の情報源からプロフィール情報を得ると説明しています。そのため、事業者が入力していない写真やリンクなどが表示されることもあり、画面上のすべてを自由に変更・削除できるわけではありません。Googleがプロフィール情報を入手する方法
Google マップは顧客が使うサービス
Google マップは、利用者が場所を検索し、営業時間などを確認し、経路やナビを利用するサービスです。Google マップを使ってみる
事業者から見ると、自社のプロフィール情報が表示される主なチャネルの一つです。Google マップからプロフィールを編集できるため混同しやすいのですが、「情報を管理する仕組み」と「利用者が情報を見るサービス」は同じものではありません。事業者が管理できるのは自社プロフィールの対象項目であり、Google マップ全体や検索結果そのものではありません。
ローカルSEOはプロフィールより広く捉える
Google 検索セントラルはSEO(検索エンジン最適化)を、検索エンジンがウェブコンテンツを理解し、利用者が検索からサイトを見つけて訪問を判断できるようにする取り組みとして説明しています。検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
本記事ではローカルSEOを、地域名や現在地と関係する検索で、店舗や施設を見つけ、理解してもらいやすくする実務全体として整理します。Google ビジネス プロフィールの管理に加え、公式サイトの店舗・施設情報や予約・問い合わせへの導線も含み得る、MEOより広い捉え方です。これはGoogleによる統一定義ではなく、複数の管理対象を事業者が区別しやすくするための実務上の整理です。
たとえば、観光施設なら、所在地や営業時間、電話番号はプロフィールで素早く確認できるようにし、季節営業、料金、予約条件などの詳しい案内は公式サイトに置く、という役割分担が考えられます。両者の内容が食い違っていないかを見ることも運用の一部です。
用語を分けると、外注内容を具体的に確認できる
Googleの公式資料は、プロフィールによるビジネス情報の管理やGoogle 検索・Google マップでの表示、検索から自社サイトを見つけてもらうためのSEOを説明しています。Google ビジネス プロフィールを追加またはオーナー確認する/Google公式ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」/検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド 一方、これらの資料は、プロフィールの作成だけで問い合わせ、予約、来店、売上が生じると保証しているわけではありません。そこで本記事では、プロフィール作成を、顧客向けの正しい情報を管理する出発点として扱います。これは、プロフィール作成に効果がない、または顧客を獲得できないという意味ではありません。
外注先から「MEO対策一式」と提案されたら、名称ではなく、実際の作業を確認します。誰がプロフィールの所有・管理権限を持つのか。営業時間などの更新は誰が行うのか。公式サイトの修正や計測は含まれるのか。順位だけでなく、情報の正確性、顧客の不安を減らせるか、問い合わせや予約につながる案内になっているか、社内の更新負担がどう変わるかも、目的を決める材料になります。
まず確認する4項目
- □ 自社プロフィールの所有・管理権限を把握しているか
- □ 営業時間など、現在表示されている情報は正しいか
- □ プロフィールと公式サイトの情報に不一致がないか
- □ 外注契約に含まれる具体的な作業と担当範囲が明記されているか

留言
張貼留言
歡迎在這留言告訴我你的看法